◆小林ゆみ 委員 妊活セミナー、こども食堂についてです。使用する資料は、杉並子ども食堂ネットワークが発行しているパンフレットの「杉並区内の子ども食堂」です。
先ほどの質疑の中にありました昨年12月に開催された妊活セミナーについて、杉並区はどのような形で関わったんでしょうか。
◎健康推進課長 当該セミナーについては、区が主催をして、民間事業者に委託をして開催しました。当日、区は、保健所の担当者がオンラインセミナーをモニターで傍聴するという形でございました。
◆小林ゆみ 委員 杉並区は今年度の予算で当該事業に幾らの予算を計上したんでしょうか。また、令和4年度はどうなっていますか。
◎健康推進課長 今年度契約をしておりますこの事業については44万円余、4年度についても同額を計上しているところでございます。
◆小林ゆみ 委員 本事業者がこの事業に決定した選定経緯を伺います。
◎健康推進課長 一昨年来のコロナ禍において、それまで対面で実施しておりました不妊相談、また啓発講座などの開催が困難ということで、リモートでの開催を検討いたしました。その中で、他自治体でも導入事例がございましたので、問合せを行った上でいろいろと検討して、杉並区で導入をするとしたものでございまして、契約に当たっては、医療関係者などもLINEを活用した相談を行っているだとか、セミナーを行って複合的にこの事業を展開している業者ということで探しましたところ、1者しかなかったということで、随意契約という形で現在の業者になったという経緯でございます。
◆小林ゆみ 委員 ちなみに、何年契約となっているか、聞いてもいいでしょうか。
◎健康推進課長 年度途中で、今年度については7月から実施して3月末まで、来年度もまた1年契約ではなくて、5月から年度末までの契約期間を予定しております。
◆小林ゆみ 委員 セミナーの周知広報について、先ほどもツイッターということがありましたが、ほかにはどういうふうに行ったんでしょうか。
◎健康推進課長 12月1日に区の広報だとかホームページにも掲載をして、掲載チラシについては、区内の5保健所・センターだとか産婦人科のお医者さん、また東京都の特定不妊治療の指定機関、区の広報スタンド等で配布をしているところでございます。
◆小林ゆみ 委員 令和3年12月10日夜の9時38分に、私のツイッターアカウントに以下のようなダイレクトメッセージが届きました。読み上げさせていただきます。
突然のメッセージ、失礼いたします。株式会社ファミワン運営担当の○○と申します。弊社は、お子さんを望まれて妊活に励む方、不妊治療中の方へのサポート事業を行っております。このたび12月19日に杉並区の皆様向けに無料の妊活セミナーを開催することとなり、ご案内差し上げました。クイズを交えながら妊活の基礎知識を学ぶことができます。事前質問はもちろん、セミナー中の質問も可能です。もしご興味がございましたら、ぜひお気軽にお申込みください。小林様の御参加を心よりお待ち申し上げております。「あなたのための妊活セミナー」、日時などが書いてあり、以下中略します。最後、お問合せ先、杉並保健所健康推進課健康推進係というメッセージです。
今まで杉並区が、ツイッターのダイレクトメッセージ機能を通じて区民向けのサービスについて連絡したことはあったんでしょうか。
◎健康推進課長 今まで特定の方にこういったダイレクトメールというような形で送信することはございませんでした。
◆小林ゆみ 委員 なぜ今回このような形で周知についてメッセージが送られたんでしょうか。
◎健康推進課長 12月19日に開催をする区の委託事業でやるこのセミナー、区広報、ホームページで行ったんですが、定員にまだ余裕があるというのが途中でありましたもので、事業者のほうにさらなる周知をということでお願いしたところ、ツイッターを活用した通知文を発信したというところでございます。
◆小林ゆみ 委員 このメッセージ、私以外ですと、誰向けに送られたんでしょうか。
◎健康推進課長 委託事業者のほうで選定をして、61名ほどの方に送付したというふうになってございまして、杉並区に関係するような方だとか、日頃ツイッターをおやりになっている、そんな方から選定したというふうに聞いてございます。
◆小林ゆみ 委員 私宛てに送られてきた理由について確認したいんですが、拡散依頼だったんでしょうか、それとも個人への参加依頼だったんでしょうか。
◎健康推進課長 あくまでも議員さんというようなことで、御案内ということで送ったというふうに事業者のほうから伺ってございます。
◆小林ゆみ 委員 内容を見る限りですと、拡散依頼などには見えなくて、小林議員宛てでなく小林様というふうに書いています。なので、個人への参加依頼であると捉えられても仕方がないと思うんですが、一般的に、個人の健康状態も生殖機能も人によって様々であって、例えば子宮全摘した方ですとか、年齢とかそのほかの状況などにより、妊娠が難しい方もいらっしゃると思うんですが、そういう方へ参加依頼のメッセージを送ってしまうことがないよう、本来であれば、こういう機能を使って送るということは配慮すべきであったのではないかなと感じています。
また、内容が内容ですので、セクシュアルハラスメントと受け取る人もいると思うんですが、区の見解を伺います。
◎健康推進課長 あくまでも当該セミナーについては、今委員おっしゃったとおり、妊娠を望んだり妊活をされている方を対象にしたというのが趣旨でございます。事業者のほうは、アプリ登録の情報などで、当然そういった方を対象にということで送付するというのが、本来であれば適切であった。実は今回は区のほうにも事前相談がなく、事業者のほうが選定を行って、妊活を一切されていないような方、そういった方に送ってしまったというところで、内容、これは人によっては当然セクハラと受け取られざるを得ないということで、大変不適切であったというふうに考えております。
改めて区としては、不快に思われた方におわびを申し上げるとともに、事業者に対しては、事実確認をした上で厳重注意を行って、今後こういったことがないようにということで、再発防止を徹底されるように先日話したところでございます。
◆小林ゆみ 委員 今回のことにかかわらず、今後このようなセンシティブな内容を含むイベント周知等については、慎重な配慮をお願いしたいんですが、全体の話ですが、区としていかがお考えですか。
◎総務課長 事業者が工夫をしてやったということですけれども、内容的にはあまり適切ではなかったかなと思いますし、ダイレクトメッセージというツールが適切だったのか、このテーマに合っていたのかというところも含めて、あまり適切ではなかったかなと思いますので、こうしたデリケートなテーマについては、少しデリカシーを持って慎重にPRをしていくということを庁内の課長会等で、事例を挙げて周知してまいります。
◆小林ゆみ 委員 ぜひお願いします。
次、こども食堂について質問なんですが、現在、杉並区内にはこども食堂は何か所あるんでしょうか。
◎地域共生担当課長 36か所でございます。
◆小林ゆみ 委員 社会福祉協議会とこども食堂の運営主体はどのような点で関わっているんでしょうか。
◎地域共生担当課長 社会福祉協議会が事務局となって、杉並子ども食堂ネットワークという緩やかなネットワークを区内のこども食堂が築いてございますけれども、そこでは連絡会を開催しまして、活動報告、情報共有のほか、学習会や各支援機関との情報交換会、新たに立ち上げるこども食堂の支援などを行ってございます。
◆小林ゆみ 委員 杉並区は、子ども食堂ネットワークとどういった関係を築いているんでしょうか。
◎地域共生担当課長 区職員がこのネットワークの連絡会に参加いたしまして、各こども食堂が抱える悩みや課題を共有してございます。中でも、こども食堂から心配なお子さんや家庭の相談を受けた場合は、必要な支援窓口につなぐなどの支援をしてございます。また、区から提供したい情報がございます場合は、ネットワークを通じて各こども食堂のほうに提供していただいております。
◆小林ゆみ 委員 そういった役割があるのはすごくいいことだと思います。
児童館などに設置しているこども食堂のパンフレットに、子供も大人もみんなおいでと書いてありますが、こども食堂の本来の目的や意図は何だったのかなと考えさせられたことがありました。杉並区内のこども食堂の目指すところはどのようなものか伺って、終わります。
◎地域共生担当課長 こども食堂はそれぞれの目的で立ち上げているものですから、目指すところもそれぞれであろうかと存じます。利用できる対象者についても、子供のみであったり、食料に困っている方、そのほか年齢に関係なくどなたでも利用できるというように様々でございます。 こども食堂の活動は、地域で暮らす誰もがそれぞれの力を発揮し支え合う地域共生や、子供や子育てをその地域で支えるという活動であると思っております。区としましては、このような活動が活発化されることによりまして、地域で支え合う仕組みづくりが推進されるものと考えてございます。
Comments