・一般質問(2月15日) 1.西荻窪のまちづくりについて
2.スポーツ振興について
自民・無所属クラブの小林ゆみです。本日は、西荻窪のまちづくりについて、スポーツ振興についての、大きく分けて2点にわたりお尋ねしてまいります。
まず、私の住むまちである西荻窪のまちづくりについて伺います。
昨年12月6日、金融機関アルヒが住宅専門家が厳選した「本当に住みやすい街大賞2017」を発表し、ここ南阿佐ケ谷が住みやすい街ナンバーワンに輝いたことは記憶に新しく、杉並区民として大変うれしく誇らしいことです。
これに関連して思い出されるのは、おととし6月に三菱総合研究所ほかによって実施された「住みたい街調査」であり、その調査では、30代ひとり暮らし女性が住みたいまちとして、吉祥寺、横浜みなとみらいと並び、西荻窪が第1位に輝きました。
このように、杉並区の住みやすさはさまざまな調査によってお墨つきですが、事観光資源となると、23区内において杉並区は比較的少ないと言われることが多いため、区や私たち区議会議員が区の魅力や観光資源を積極的にアピールしていくことが今後さらに必要であると感じます。
杉並区は、観光や来街者向けのスポットとして杉並公会堂や座・高円寺などを、イベントとして高円寺の阿波踊り、阿佐谷の七夕まつりなどを挙げることが多く、それらのイベントに区が力を入れていることは、区公式ホームページや議会における答弁などから伝わってきます。
一方、私の地元である西荻窪に目を転じると、観光スポットとして杉並アニメーションミュージアム、イベントとしてはハロー西荻、おわら風の舞、西荻ラバーズフェスなどが挙げられます。しかしながら、これらのイベントは区公式ホームページの「イベント・お祭り」のページには掲載されておりません。せっかく「住みたい街」ランキングでみなとみらいや吉祥寺とともに1位に並んだのですから、魅力のある西荻窪を区はさらにアピールしていかねば損であると感じます。
そこで、まずハードの面から、杉並アニメーションミュージアムについて取り上げます。
杉並アニメーションミュージアムには、アニメーションに関する貴重な資料や有名漫画家の直筆サインなど、アニメファン以外の方も興味を引きつけられるコンテンツがあり、杉並区民以外の方にも一度は足を運んでいただきたい施設です。
先日、私が杉並アニメーションミュージアムに立ち寄り、ツイッターに何枚かの写真とともに投稿したところ、こんな施設があるなんて知りませんでした、公設民営でこのような取り組みをするとは、杉並区は進んでいますねという趣旨のコメントをいただきました。また、アニメーションミュージアムの話を私のロシア人の友人にしたところ、そんな場所があったのか、東京に行った際にぜひ立ち寄りたいと言っておりました。
このことから、まだアニメーションミュージアムの存在を知らない方が多いということが問題として存在することと同時に、公設民営でこのような事業を行っていることに好意的な声があること、また、外国人からの興味も引きつけているということが再確認できました。
まだまだその人気に伸び代のある杉並アニメーションミュージアムをより多くの方に楽しんでもらいたいと感じますが、そのためには、現在の入場者のデータを分析する必要があります。
そこで、まず現状の確認として、杉並アニメーションミュージアムの外国人、日本人の入場者の割合と、外国人入場者の国別の割合を伺います。
区は、昨年の予算特別委員会において、杉並区に外国人来街者を引きつけるコンテンツとして杉並アニメーションミュージアムを一例に挙げ、来館数を8万人とし、外国人を1万人という目標を立てていますと言っていました。それから1年が経過しましたが、この間、具体的な1万人という目標に向け、区は多くの外国人来館者を呼び込むための取り組みに尽力してきたことと思います。私も、先ほどのロシア人の友人のような、まだ杉並アニメーションミュージアムを知らない外国人の方にミュージアムの存在を知ってもらい、実際に足を運んでいただきたいと思っているため、その点では区の目指すところと同じ思いを持っております。
しかし、少し気になる点として、区はアニメーションミュージアムにおいて外国語対応をしていますが、実際は、受付の端に多言語音声ガイドのための機器が置いてあり、来館者がみずから能動的に翻訳するようなシステムとなっています。アニメーションミュージアムの展示ブースには、展示についての説明が所狭しと書かれており、アニメの歴史や作品、作者についての興味深い情報を数多く得ることができますが、その大半は日本語で書かれているため、それらを毎度翻訳するのは、外国人の方にとって手間がかかるのではないかと思われます。
さらに言えば、西荻窪駅北口に設置されているアニメーションミュージアムを宣伝する看板は、全て日本語で書かれているため、西荻窪からミュージアムに向かう外国人の方がスムーズにたどり着けるかどうか、疑問と不安を抱かざるを得ません。
そこで、区は、杉並アニメーションミュージアムの事業を、今後、国内向け、国外向けにそれぞれどのようにPRし、内容の充実や多言語化の推進など、事業をどのように進めていくお考えか、お尋ねをします。
次に、西荻窪のまちづくりのソフトの面で幾つか伺ってまいります。
西荻窪では、昭和50年から今日に至るまで、毎月第3日曜日に神明通りの一部であさ市を開いており、地元の皆様から長年愛されております。あさ市には、おいしいものを見つけて笑顔いっぱいの方、子供たちを遊ばせながら家族同士で交流する方、犬の散歩をしながら買い物をする方であふれており、日曜の朝の楽しくにぎやかな西荻窪を象徴するような催しとなっています。私は、このあさ市を、地元西荻窪に住む方にはもちろん、それ以外の地域にもさらにアピールしていくことが、杉並区のよさを広めていく一助になると考えます。
そこで、神明通りのあさ市に対して、区は現在どのような形で支援、バックアップをしているのか、お尋ねをします。
「西荻」の名前を含んでいるイベントには、30年近く続いているハロー西荻と2年前から始まった西荻ラバーズフェスがあります。どちらも異なる楽しさがあるイベントでありながらも、それぞれ西荻窪らしい個性が出た唯一無二の催しであると感じております。
しかしながら、地元の方の声を聞いたところ、これら2つの西荻の名前がついたイベントの意図するところや仕組みがよくわからないという意見がありました。例えば、それぞれのイベントでの出店料が、一方は数千円であり、もう一方は数万円と全く異なることなどから、地元の方の中で、どちらも区が関連しているイベントであるのに、なぜそのような違いが生まれるのかとの声が上がっています。区が関与するイベントであるならば、そのような疑問の声が上がる前に、2つのイベントの特色や仕組みの違いを、少なくとも地元には説明すべきであったと感じます。
そこで、ハロー西荻、西荻ラバーズフェスのそもそもの開催目的を伺います。また、その目的や目標については毎年達成できているのか、あわせてお尋ねします。
ハロー西荻は長年続くイベントであるため、ノウハウを持った地元の方々が多く運営に携わり、スムーズに準備が進む一方で、西荻ラバーズフェスは比較的新しく始まったイベントであるため、その準備や運営においては、これまで相当な苦労があったと聞いています。
地元の方々は、これら西荻窪の2つのイベントに対する区の関与の度合いが詳しくわからないため、何か意見や要望があっても、杉並区に聞いてもよいかどうかすらわからない状況があったとのことです。また、イベント終了後に区が関与する中で感じたことを主催者側に伝え、イベントに対する区としての評価をすることが、よりよい形で次につながるためには必要であると感じます。
そこで、杉並区はハロー西荻、西荻ラバーズフェスに対してどのように関与しているのか問います。またあわせて、区はこの取り組みをどのように評価しているのか、改善策などを区から提案しているのか、お尋ねします。
地元でこれらのイベントにかかわっている方にお話を伺うと、特に西荻ラバーズフェスは、もともとどのぐらいの予算があり、そのうち幾らが補助金であるか等、主催者側に比較的近い方でも詳しくはわからないようです。ハロー西荻と西荻ラバーズフェスは補助金の対象となっておりますが、区はこれらのイベントの事業予算の決定、決算や補助金の精算に対しどのような形で関与しているのでしょうか。また、区は平成28年に補助金交付基準及び検証・評価基準を改定しましたが、その前後でこれらのイベントに対する評価はどのように変化したのか、伺います。
次に、西荻窪のアイコンである六童子と六地蔵について伺います。
西荻窪の六童子は、奈良県のゆるキャラ「せんとくん」で著名な彫刻家の藪内佐斗司氏がデザインし、平成21年4月に西荻窪の町なかの6カ所に設置されました。一方、六地蔵が設置された背景としては、江戸幕府第8代将軍吉宗の時代から昭和49年ごろまで存在していたという有名な地蔵が西荻窪にはありましたが、その場所が女子大通りの荻窪中学校前の坂であったため、今もその坂は地蔵坂と呼ばれています。それにちなんで、六童子とは異なる6カ所に六地蔵が設置されました。
六童子も六地蔵も、まちを歩いているときに見つけるとほっと安心する気持ちになるため、個人的には気に入っておりますが、設置の詳しい経緯や目的がはっきりとわからないため、いつも疑問に思います。また、せっかくつくった童子と地蔵を西荻窪のまちづくりにうまく活用できているかについても疑問を感じるため、例えば、最近ちまたではやっているインスタ映えという言葉を意識し、季節やイベントごとに童子や地蔵の衣服をかえることや、アプリを用いて区がPRすることも、新しく人気を獲得するためには効果的かもしれません。
そこで、西荻窪の六童子、六地蔵について、それぞれの設置の経緯、目的と、今後のまちづくりにどのように活用する考えなのか、お尋ねします。
また、六童子と六地蔵を使って西荻窪をPRするために、写真映えするような工夫や、アプリなどさまざまな形式での紹介をしてはどうかと思いますが、見解を問います。
六童子と六地蔵の財源について調べていると、西荻窪六童子には千客万来補助金という補助金が関連していると聞きました。杉並区内でこの補助金を使って行っている事業にはほかにどのようなものがあるのか、お尋ねします。
このような補助金など、六童子と六地蔵の設置に当たっては少なくない公費が投入されているため、なおさら地域の財産として大切に守っていかねばなりません。しかしながら、私が昨年末、六地蔵の1つである幸せ地蔵を見たとき、背中側にある旗はぼろぼろにちぎれている上、地蔵の顔が汚れており、とても幸せそうには見えませんでした。その後、即座に区に報告しましたが、ことし初めに再度幸せ地蔵を見た際は、折り目のついた新品の旗にかわり、顔もきれいになっておりました。私がたまたま清掃の直前に見てしまったのかもしれませんが、余りにも長く清掃されていなさそうに見えたため、清掃のスパンがどうなっているのかが気になりました。
そこで伺いますが、六童子、六地蔵の管理者はどなたでしょうか。また、区及び地域の財産について区がもっと気にとめていただき、もし地域からの声があれば、管理者と密に連携をとり合い、積極的に関与すべきだと思いますが、見解を問います。
以上、西荻窪のまちの資源について伺ってきました。杉並区には数多くの商店街があり、地域によって雰囲気、持ち味が異なります。個人的には、西荻窪駅周辺の飲み屋さんのフレンドリーな雰囲気や、骨とう屋さんあるいはおわら風の舞の取り組みも含め、地域の皆さんがつくり上げてきた西荻らしさこそが地域の宝となっていると考えます。この宝を今後区はどう生かしていく考えか伺い、次の質問に移ります。
次に、スポーツ振興についてお尋ねしてまいります。
現在、韓国の平昌で冬季オリンピックが開催されており、トップアスリートの戦いに世界中が熱狂しています。それに伴い、来る2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け国民全体の意識が高まってきているため、今こそスポーツ振興に力を入れるべきときであると考えます。
多様なスポーツが盛り上がりを見せる中、ニュースポーツにも注目が集まっています。脳性麻痺者や四肢重度機能障害などで運動機能に重い障害がある方のために考案されたボッチャなどがその一例です。ボッチャはイタリア語でボールという意味であり、赤、青、白3色のボールを使い、チームは赤と青のボールに分かれ、白いボールを狙って投げ、どちらが近いかを競います。一見単純なようで、高度な戦略とテクニックが必要という点では、囲碁、将棋、マージャン、チェスなどと通ずるものがあると言われています。ボッチャは現在世界40カ国以上に普及しており、2016年のリオパラリンピックでは日本がボッチャで銀メダルを獲得し、この競技初の、日本初のメダル獲得となりました。この日本のメダル獲得を皮切りに、2020年に向け、ボッチャはさらに注目されていくと予想されます。
このようにスポーツの種類が多岐にわたる中で、区は、スポーツ振興を語る際、正確な区民ニーズをつかみ、区民に本当に求められているサービスを提供するためには、異なるスポーツごとの競技人口を把握していくことが必要です。
そこで、競技スポーツだけではなく、ボッチャなどのニュースポーツを含め、競技人口的に見て多くの杉並区民が取り組んでいるスポーツはあるのか、伺います。
杉並区にゆかりのあるスポーツ選手には、今までに区の事業に協力していただいた方も含め、さまざまな方がいらっしゃると思います。区のスポーツ振興施策を推進していく上では、そのような杉並にゆかりのあるトップアスリートにはどんな方がいるのかをしっかりと把握し、区の施策に協力していただくことが効果的であると考えます。
そこで、オリンピックで大きな活躍をした杉並区にゆかりのある選手にはどのような方がいるのか、伺います。
次に、永福体育館について幾つか伺いますが、現在議案にもなっているため、議案の中身には直接触れないように幾つかお尋ねします。
現在移転改修工事を行っている永福体育館が、いよいよ本年6月に工事が竣工、9月にオープンします。昨年までの議会における質疑の中では、工事は順調に進んでいるということを確認しましたが、まず、永福体育館の移転改修工事の現在の進捗状況を確認します。
移転改修後の永福体育館に設置されるビーチコートに関しましては、区内外から、そしてインターネット上にも、テレビ番組内においてもさまざまな声が上がっており、中には批判的なものや、なぜ杉並にビーチコートなのかという率直な疑問も目立ちます。私自身、数あるスポーツの中でビーチコートがベストな選択であったかというと、迷うところもありますが、公式大会に対応できる競技施設を持たない地域事情から、杉並区ならではのスポーツを推進する点においては賛意を示します。また、施設の優先順位としては保育園が先にあるべきという声もありますが、私としては、結果的に区は当初の計画を一部変更し、当該地に保育施設を設置したこと、また、ビーチコートであれば、特定スポーツの箱物をつくるよりは後々転用しやすいことなどを考慮に入れると、本計画によって新しくつくられるビーチコートを拒絶するのではなく、1人でも多くの方に利用していただくための幅広い利用可能性を、柔軟な発想を持って提案していくべきであると考えます。
そこで、この施設をフル活用するためには、当初のビーチバレーだけでなく、ビーチサッカーなどビーチバレー以外のスポーツでの使用や砂を使ったレクリエーションなど、幾重にも使えるような汎用性の高い施設にすべく、ビーチコートの有効活用の方法を模索していかねばなりません。
全国的に見てみると、自治体の取り組みではありませんが、鳥取砂丘では、公益社団法人鳥取青年会議所により、サンドボード、ファットバイク、砂丘YOGAなど、砂の上でしかできない新しいスポーツなどを推進するイベントが行われています。このような取り組みを手本にし、永福体育館で体験イベントなどを開くことも可能であると考えます。
また、ビーチサッカーに関していえば、来年行われるビーチサッカーワールドカップに向けての動きも具体化してきております。ちょうど昨日、監督とコーチの就任記者会見がニュースをにぎわせており、スポーツファンの間で話題となりました。このように、今後ビーチスポーツが注目される機会は今よりふえていくと考えられますが、永福体育館においてビーチスポーツの普及をどのように進めていくのか、お尋ねします。
加えて、改修後の永福体育館は、現在の永福体育館に比べ、どのような機能拡充が図られているのか、改修後新たに体育館でできるようになるスポーツにはどのようなものがあるのか、伺います。
昨年の予算特別委員会の中で、私は、スポーツ振興に当たり、ボルダリング競技の活用について質問しました。例えば、永福体育館であれば、砂を有効活用してボルダリングの着地点にすることが可能であるため、ボルダリング設備を整えてはどうかと提案しました。区内には荻窪や高円寺にボルダリング施設があり、広く人気を博しているため、砂をビーチスポーツ以外の人気スポーツに使えるのであれば、さらに多くの区民の方に愛される施設になると考えたからです。区はその後、7月29日に「夏休み!みんなで遊ぼう!学ぼう!体験しよう!フェスティバル」を荻窪体育館と中央図書館の2カ所を会場として実施し、荻窪体育館ではボルダリングなどの競技の体験事業を行いました。私も体験事業に参加させていただきましたが、プロのボルダリング選手に教わりながら本格的な体験と練習ができ、参加者は子供から大人まで夢中になって楽しんでいる様子が印象的であり、競技人気の高さがうかがえました。このようなボルダリング体験事業の状況や反響はどのようなものであったか、また、区は今後ボルダリングに関してどのように取り組んでいくお考えなのか、お尋ねします。
最後の質問となりますが、昨年までの区議会本会議や委員会において、ビーチバレーボールチームの事前キャンプ誘致についてさまざまな質疑があり、その中で、事前登録ガイドへの登録についてや、周知のためのパンフレットの作成などについて区が積極的に取り組む姿勢が示されました。
そこで、永福体育館を活用したオリンピックのキャンプ地誘致の取り組みについて、ことしに入ってからの進捗状況とキャンプ地誘致に向けた区の考えをお尋ねし、私の一般質問を終わります。
○副議長(北明範議員) 理事者の答弁を求めます。
産業振興センター所長。
〔産業振興センター所長(内藤友行)登壇〕
◎産業振興センター所長(内藤友行) 私からは、西荻窪のまちづくりに関する一連のお尋ねにお答えいたします。
まず、杉並アニメーションミュージアムの来館者の外国人と日本人の割合でございますが、平成28年度、総来館者数は5万3,014人で、このうち日本人の割合は89.3%、外国人は5,648人で10.7%となっております。平成29年度、1月末現在ですが、総来館者数は4万8,899人、日本人87.0%で、外国人が6,369人、13.0%となっており、外国人の割合が伸びている状況です。また、外国人来館者の国別の割合ですが、平成28年度の上位の国は、中国が52.5%、アメリカ11.0%、フランス3.1%で、平成29年度1月末現在においても同様の順位でございます。
次に、アニメーションミュージアムの事業のPR方法や事業内容の充実などに関するお尋ねにお答えいたします。
アニメーションミュージアムのPRにつきましては、これまで、パンフレットや企画展チラシなどの紙媒体でのPRのほか、ウエブやSNSなどを活用したPRを行ってきました。また、渋谷センター街の街頭テレビジョンを活用した映像広告も放映しております。外国人旅行者、国外に向けては、ウエブやSNSのPRに加え、観光大使による海外現地での広報活動、航空機内誌への記事掲載、都内宿泊施設へのパンフレット配布などを行っているところです。アニメーションミュージアムは区を代表する観光資源の1つであり、来館者も増加傾向にあります。そのため、人気アニメを活用した企画展の実施や展示物の更新、展示案内の多言語化の一層の推進等を図り、国内外からさらなる来館者の増を目指してまいります。
次に、西荻窪のあさ市についてのお尋ねにお答えいたします。
西荻窪駅南口の西荻東銀座会が昭和50年から取り組んでいるあさ市は、今では恒例の催しとして、地元を初めとした多くの方でにぎわっています。年間を通した催しのため、新・元気を出せ!商店街事業補助金の対象にはなりませんが、平成27年度、あさ市40周年を記念した商店会マスコットキャラクターの作成に当たりましては、区独自の商店街若手支援事業補助金により支援をさせていただきました。また、区のホームページに毎年イベント情報として掲載し、PRに協力をしているところでございます。
次に、ハロー西荻、西荻ラバーズフェスに関するお尋ねにお答えいたします。
まず、ハロー西荻は、西荻エリア全体を会場として、地域の方々と商店街とのコミュニケーションを図るとともに、多くの方に西荻窪の魅力を認識してもらうことを目的に実施されています。ウオークラリーにより新しいお店や個性的なお店を発見することができ、イベントを契機とした来街者増につながっていると認識をしております。
次に、西荻ラバーズフェスは、桃井原っぱ公園を会場に、商店街の個店などが出店し、多くの方に商店街やそのお店を知っていただくことを目的としています。会場で気に入ったお店が見つかると、引き続き西荻窪の商店街に足を伸ばす方もおり、商店街のPRや集客に貢献をしています。
いずれの事業も、まちのにぎわい創出や商店街の活性化に有効な事業と評価し、新・元気を出せ!商店街事業の補助対象として、広報紙やホームページへの掲載、関係機関への各種届け出の相談など、イベントが円滑に運営されるよう支援をしているところです。
なお、補助に当たりましては、交付決定や精算時に厳格な審査を行っておりますが、評価基準等の改定後も事業に対する評価は変わるものではございません。
次に、西荻窪の六童子、六地蔵に関するお尋ねにお答えいたします。
まず、六童子につきましては、アートなまちのイメージが定着しつつある西荻窪の特色を生かし、見どころや商店街をめぐる散策ルート上に彫刻を配置することで、西荻窪のさらなる個性化を図ることを目的に区が設置いたしました。管理に関しては、西荻窪商店会連合会との協定により、破損などの修理については区が行いますが、清掃を含めた日常の管理は連合会が行うこととしております。
また、六地蔵につきましては、六童子が設置されたのを機に、西荻窪地域全体の商店街活性化を図る目的で実施されたまち歩き事業において、新・千客万来・アクティブ商店街事業補助を活用して連合会が設置し、管理しているものでございます。
いずれも西荻窪のまち歩きイベントに活用され、六童子につきましては、区が作成したまち歩き案内の冊子や区ホームページなどに掲載をしています。今後の活用につきましては、紙媒体やウエブでの紹介だけでなく、御提案いただきましたSNSやアプリの活用など、さまざまな手法につきまして、連合会とともに研究し工夫してまいります。
次に、新・千客万来・アクティブ商店街事業補助金に関するお尋ねですが、この事業補助金につきましては、平成13年から平成22年度に設けた制度でございまして、個性的で魅力ある商店街づくりを支援するものです。平成21年度に六地蔵の設置を行った西荻ぶらりのほかには、平成13年度の久我山商店街、ホタル祭り、平成16年度の和泉明店街、沖縄タウン化事業、平成21年度の教会通り新栄会、商店主ディレクター番組制作事業などがあり、工夫とアイデアが生かされた商店街活性化事業に活用されました。
私からの最後に、西荻らしさの活用に関するお尋ねにお答えいたします。
西荻窪には、ハロー西荻や御指摘のレトロな飲み屋、骨とう、おわら風の舞など、地域の皆さんがつくってきた独特の文化や歴史があります。また、特徴ある店舗が数多くあり、雑誌やテレビなどでも頻繁に取り上げられております。こうしたことから、西荻エリアはまち全体が1つの魅力あるコンテンツとして、来街者増につながる有効な資源であると認識をしております。そのため、観光事業の取り組みの中で西荻窪エリアの独特な文化を魅力として発信し、さらなる知名度向上を図り、にぎわい・商機の創出につなげてまいりたいと考えております。
私からは以上です。
○副議長(北明範議員) 地域活性化担当部長兼務オリンピック・パラリンピック連携推進担当部長。
〔地域活性化担当部長兼務オリンピック・パラリンピック連携推進担当部長(安藤利貞)登壇〕
◎地域活性化担当部長(安藤利貞) 私からは、スポーツ振興に関する一連の御質問にお答えいたします。
まず最初に、競技人口から見ました区民から人気のあるスポーツ種目についての御質問ですが、昨年度の杉並区区民体育祭の実施状況からは、軟式野球、バドミントン、バスケットボール、バレーボールの種目におきまして1,000人を超える区民が参加しており、これらの種目などは多くの区民が取り組んでいるスポーツであると考えております。
次に、杉並区にゆかりのあるオリンピック選手に関するお尋ねでございますが、柔道の吉田秀彦選手、甲斐康浩選手、水泳の鹿島瞳選手、卓球の福原愛選手の4名が、オリンピック出場により杉並区のスポーツ栄誉章が授与されております。
続いて、ボルダリングについての御質問がございました。
ボルダリングは2020オリンピック大会で新たに採用された種目で、関心も高いことから、昨年7月に荻窪体育館で実施しましたオリンピック・パラリンピック体験イベントに組み入れたところ、子供たちを初め多くの区民の方が体験され、大変好評を得ました。今後も、ボルダリングにつきましては、チャレンジアスリート事業やオリンピックの機運醸成イベントなどに合わせまして、さまざまな企画をしてまいりたいと存じます。
続きまして、移転改修を行う永福体育館に関する御質問にお答えいたします。
永福体育館の移転改修の進捗状況でございますが、6月末の竣工に向けて現在工事を進めており、竣工以後は、9月のリニューアルオープンに向けまして、備品の購入等の準備を行ってまいります。
次に、ビーチスポーツの普及に関する御質問でございますが、多くの区民がビーチスポーツを気軽に楽しめるよう、ビーチサッカーやビーチバレー、ビーチテニスなどの貸し出し用の用具を備えるほか、指定管理者の有しているビーチスポーツに関するノウハウを活用しまして、各種教室や大会を開催してまいります。また、昨年のえひめ国体からビーチバレーボールが正式競技となり、学校部活動やサークル活動で取り組むことも見込まれていることから、近隣の高校、大学にもビーチコートを周知して、利用を促してまいりたいと考えております。
最後に、改修後の永福体育館の機能などに関する御質問ですが、従来は利用できませんでしたフットサルにつきましても、大アリーナの壁を補強することで利用可能になるほか、新たに防音機能がある体育室を設けたことで、音楽を鳴らしてのダンススポーツや小規模な体操など多様な利用が可能となってございます。また、これまでありませんでしたトレーニング室では、健康づくりから競技力向上までの筋力増強が図れるところでございます。こうした機能の拡充を通して、多くの区民が多様なスポーツで利用できるように整備してまいります。
◎オリンピック・パラリンピック連携推進担当部長(安藤利貞) 最後に、オリンピックのキャンプ地誘致の取り組みに関するお尋ねにお答えいたします。
永福体育館のビーチバレーボール競技の事前キャンプ地誘致につきましては、ことし6月の永福体育館の竣工に合わせまして組織委員会への登録申請を行うとともに、競技団体や国内外のチームへ積極的に働きかけることで、キャンプ地を探している各国のチームからの問い合わせが本格化するものと考えてございます。こうした事前キャンプ地誘致の取り組みを通しまして、オリンピックの一層の機運醸成を図ってまいるものでございます。
私からは以上でございます。
○副議長(北明範議員) 以上で小林ゆみ議員の一般質問を終わります。
Commentaires