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活動報告
Yumi Kobayashi

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​小林ゆみの挑戦

平成27年4月26日投票日の杉並区議会議員選挙において4,279票を頂き、8位(70名中)にて当選。「財政健全化」を主軸とし、是々非々の姿勢で区政に挑戦していきます。以下、小林ゆみの議会での発言を一部紹介いたします。

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令和4年 決算特別委員会-10月14日-(全文公開)

更新日:2023年2月24日


◆小林ゆみ 委員  調べ物学習と図書館について伺います。資料は、資料請求でいただいた334番と、平成30年度から令和3年度の区政経営報告書、令和3年度の杉並区事務事業評価表、整理番号でいうと493番です。あと杉並区子ども読書活動推進計画です。  まず、調べ物学習について伺います。  杉並区立の小中学校では、総合的な学習の時間では主に児童生徒はどのようなことを行っているんでしょうか。

◎済美教育センター統括指導主事(鈴木) 総合的な学習の時間では、学校や地域の実態に応じて、例えば国際理解や環境、伝統や文化などの諸課題について、児童生徒が自ら課題を見つけ、その課題について他者と共同しながら調べ、調べたこと、考えたことを発表するなどの探究学習に取り組んでおります。

◆小林ゆみ 委員  その探究学習の狙いや目的を伺います。

◎済美教育センター統括指導主事(鈴木) 各学校が教育目標や学校等の実態を踏まえ設定する総合的な学習の時間で、育てたい資質能力が狙いや目的でございます。その各学校が設定した資質能力には、例えば課題設定能力や情報収集能力などがございます。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  資料請求で334番、決算当該年度の各区立中学校の総合的な学習の時間における探究学習のテーマについての資料を頂きました。このテーマは、中学校によって中身を見てみると、健康福祉、私のメルクマールを残そう、国際理解、SDGs、情報教育、地域、自然と関わろうなど多岐にわたっていると思います。このテーマについてどのように決められているのか、あとその過程に区は関わっているのか、伺います。

◎済美教育センター統括指導主事(鈴木) 各学校が目標として設定した資質能力の育成に向けて、実態や地域環境等を踏まえて、各学校がテーマを設定しております。教育委員会は、各学校が作成した年間指導計画、評価計画の提出により、目標や内容が適切かどうか、確認しております。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  同資料を見ると、学校によってテーマが、子供たちが自由に選べるものと、あとこれをやりなさいみたいな感じで固定されているものがあるように見えますけれども、テーマの選定について、区としてはどういった形がよいと考えているんでしょうか。

◎済美教育センター統括指導主事(鈴木) 学習指導要領に示された総合的な学習の時間の目標や、学校や地域、児童生徒の実態等を踏まえ、各学校がテーマを設定することが望ましいと考えております。

◆小林ゆみ 委員  私が中学生のときは総合学習の調べ物学習のテーマは、外国のうち1つを選んで、国旗、国歌、その国の成り立ちと歴史を調べて模造紙にまとめて発表せよというものでした。私は、アメリカ合衆国を選び、苦労しながらThe Star-Spangled Bannerを日本語訳し、歴史を調べ、みんなの前でプレゼンし、とても勉強になった記憶があります。  杉並区の探究学習では、調べた結果のプレゼンについて、ツールや発表形式はどうなっていますか。  また、学校側は探究学習の成績のつけ方についてはどういった形で行っているんでしょうか。

◎済美教育センター統括指導主事(鈴木) 児童生徒がそれぞれのテーマに基づいて調べた過程や学んだ成果は、ポスターを作成して発表したり、タブレット端末を用いたプレゼンテーションなどをして発表したり、様々な方法で伝え合っております。発表する時間や対象によって個人発表かグループ発表かを決めております。  成績につきましては、育成を目指す資質能力を踏まえ、評価の観点や基準を設定し、課題設定や解決、発表時の観察、制作物を確認、児童生徒による自己評価や総合評価により評価しており、数値ではなく文章表記で成績をつけております。

◆小林ゆみ 委員  形式は紙もあるし、パワポもあるということなんですね。分かりました。  他自治体を見ると、図書館の中に調べ物をサポートする仕組みを持っているところがあって、例えばさいたま市、熊本市、石川県の図書館には、学校や仕事での調査などに必要な本を探す調べ物デスクというものを設置しています。杉並区では、区立図書館や学校図書館に学生の調べ物をサポートする場所だったり、その仕組みというものはあるんでしょうか。

◎中央図書館長 杉並区立中央図書館でも、中央図書館と永福図書館に調べ物相談カウンターを設置して、探している資料が見つからないときや、図書館資料を使って調べ物をする場合に図書館職員がサポートしております。さらに、図書館のホームページがございますが、ここでもレファレンスの受付をしており、メールで調べ物の依頼を受け、資料を探してメールで回答するサービスを行っています。また、小中学校に対しても、授業に利用する資料を図書館で用意して、貸出しを行う調べ学習事業を行ってございます。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  ちょっと関連して、図書館のほうにも伺ってまいりたいと思います。決算当該年度は、新型コロナの感染拡大のさなかだったと思いますが、区立図書館13館では、来館者、図書の貸出冊数などにどういった影響や変化がありましたか。

◎中央図書館長 新型コロナ感染症拡大により、業務継続計画の発動により、地域図書館3館を令和4年1月から2か月間臨時休業しましたが、4月に永福図書館を開館したことや、前年の9月に中央図書館が改修を終えてリニューアルオープンしたこともあり、図書館利用者や貸出冊数の実績は前年度を大きく上回りました。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  区政経営報告書513ページを見ると、蔵書1冊当たりの貸出回転数、つまりこれは個人貸出冊数割る蔵書数が、計画値2.44回転に対して実績が2.32回転でした。区政経営報告書を経年で見ていくと、平成30年度は2.18、元年度は1.95、令和2年度は1.80だったので、決算当該年度は例年より回転数が多かったのかなと思ったんですが、この要因はどのように分析していますか。

◎中央図書館長 令和元年度及び令和2年度につきましては、令和元年4月から令和2年9月まで、最も貸出冊数が多い中央図書館が改修で休館していたこと、また、令和2年3月から5月にかけて、新型コロナ感染症の拡大により、図書館の臨時休館を行ったことにより回転数が低くなったと考えています。一方令和3年度は、令和2年度9月に中央図書館のリニューアルオープン、そして令和3年4月からの永福図書館のオープンにより、図書館利用者が大きく増えたことにより回転数が増加したと分析しております。

◆小林ゆみ 委員  とてもよかったと思いますが、そもそもこの貸出回転数はどういった形でどのように決めているんでしょうか。どの程度あれば蔵書を有効活用できているとされる数値なんでしょうか。

◎中央図書館長 貸出回転数は蔵書回転率とも呼ばれ、貸出延冊数割る蔵書冊数でございます。これは主に蔵書評価に使われている指標で、蔵書構成が利用者の要求に対応しているかどうかを評価いたします。例えば借り手が少なくて魅力のない資料の比率が図書館に多い場合は、蔵書回転数は低くなります。どの程度の数字が妥当かという基準はないんですが、やはり貸出回転数を上げられるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。

◆小林ゆみ 委員  はっきり基準はないということだと思うんですけれども、目標をしっかり毎年達成できるように頑張っていただきたいと思います。  近年、ちょっとニュースを見ていると、読書量が足りていないことから、長い文章が読めずに、子供たちの中であらゆることをやばい、えぐい、エモいで表現するということが増えているといいます。今年の夏、都内の小学4年生の授業で、新美南吉の「ごんぎつね」を子供たちがとんでもない読み方をしているというニュースを見ました。この童話の内容は、キツネのごんはいたずら好きで、兵十という男の釣ったウナギや魚を流してしまっていた。しかし、後日、ごんは兵十の家で母の葬儀が行われているのを目にして、魚が病気の母のためのものだったと知って反省して、罪滅ぼしに毎日栗やマツタケを届けるというものです。兵十が葬儀の準備をするシーンに、大きな鍋の中で何かがぐつぐつ煮えていましたという一文があるので、教師が何を煮ているんですかと尋ねたところ、子供たちが、死んだお母さんを鍋に入れて消毒している、死体を煮て溶かしていると言い出して、子供たちはふざけているのかなと思ったら、大真面目に発言していたということで、大変ネットを中心に話題になったと思います。もちろん鍋で煮ているのは参列者に振る舞う食べ物なんですけれども、こうした子供たちの国語力の低下に歯止めをかけるために、やっぱりきちんとした日本語の長文に日常的に触れることが大切だと私は思っています。  杉並区立の小中学校では子供たちに自発的な読書を促すよう取組を続けてほしいため、それについて伺っていきますが、学校図書館の1人当たりの年間貸出冊数について、事務事業評価表と区政経営報告書を見ると、小学校では、令和2年度は計画の47.0冊に対して49.0冊、令和3年度は計画の48.0冊に対し、54.1冊と大幅に目標をクリアしています。これはとてもすばらしいなと思ったんですが、こういった結果となった理由をどのように分析していますか。

◎済美教育センター統括指導主事(加藤) 1人当たりの貸出冊数は学校ごとに増減がございますが、増えた学校では、朝読書を始めたりですとか、指定図書を読み終えた児童に追加で借りられる券を発行したり、貸出冊数の上限を増やしたりしております。また、コロナ禍で学校図書館が利用できず、学校図書館の本を学級へ貸し出し、それを貸出冊数に加えた学校などもあり、全体として増加いたしました。日々の学校生活において授業中や休み時間など、いろいろな機会を捉えて、読書に結びつけていくことが大切であると考えております。

◆小林ゆみ 委員  すばらしいと思います。  小学生はすごいんですけれども、一方、中学校では計画に対する実績が少ないという傾向が続いていて、令和元年度は計画14.5冊に対し11.6冊、令和2年度は14.5冊という目標に対して12.0冊、令和3年度は15.0冊という計画に対して11.2冊となっており、決算当該年度に関しては目標値と実績の差が例年より開いてしまいましたが、この理由と今後の改善策を伺います。

◎済美教育センター統括指導主事(加藤) 減った理由は各学校の状況によって異なりますが、朝読書の回数減、読書指導に熱心な教員の異動などもございます。さらに、タブレット端末の活用によりまして、学級への調べ学習資料の貸出回数が減った学校もございました。今後は、学校への朝読書の働きかけ、他校の実践の共有、学校図書館を使った授業、タブレット端末と図書を併用した調べ学習の実践などを促してまいります。 また、冊数だけでなく、中学生の読書の質の向上も目指して、年齢に適した本の紹介にも力を入れてまいります。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。タブレットもいいんですけれども、やっぱり紙のよさというのもあるので、ぜひ進めてほしいと思います。  杉並区子ども読書活動推進計画を見ると、未読者の割合というのが載っていて、これは小中学校ともに残念ながら年々増加傾向、つまり本を読んでいない子が増えているというふうになっていますが、この結果をどのように捉えたらいいでしょうか。

◎済美教育センター統括指導主事(加藤) 子供たちの生活で読書以外で興味関心を引く様々なことが増えています。例えばゲーム、アニメ、SNSなどです。そこに割く時間が増えれば増えるほど、残念ながら読書に向かう時間が減ると考えられます。小学校低学年と中学校1年生で未読者が増加する傾向がございます。進級後の4月から7月に学校で行われる読書指導が有効であるという文部科学省の調査結果がございます。こうした観点も参考にして、子供たちへの読書指導を学校へ働きかけてまいります。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  ちょっと時間がないので、飛ばしていきますが、読書を促す取組は、学校だけでなくて図書館でも進めていってほしいと思いますが、決算当該年度は区立図書館での読書活動をどのように行いましたか。

◎中央図書館長 区では、先ほど委員がおっしゃいました子供読書活動推進計画を策定しており、この計画に基づいて様々な読書活動を行いました。一例と申しましては、乳幼児向けとしましては、各図書館での赤ちゃんおはなし会やわらべうたの会など、小学生向けとしましては、本を読んでクイズを解くイベントや、科学工作会、子供たちのお勧めの本の紹介、学校訪問による読み聞かせなど、中学生向けとしては、ブックリストの作成とその本の展示、学校との連携による作品の展示など、各図書館で創意工夫を行いながら取り組みました。

◆小林ゆみ 委員  分かりました。  最後ですが、23区のほかの区立図書館を見てみると、世田谷区ではプラネタリウムつきの図書館があったり、墨田区ではflierというビジネス書の要約サービスなどがあったり、あとは品川区では品川区の歴史的資料をデジタル化してネットに公開するデジタルアーカイブ構築を頑張ってやっているなど、各個性、魅力ある図書館づくりに努力しているようですが、杉並区でも特色ある図書館づくりを進めていってほしいんですが、決算当該年度の取組と今後の方向性を伺います。

◎中央図書館長 3年度の取組としましては、前年度に引き続き地域資料のデジタル化を行うほかに、自宅のパソコンで主にクラシック音楽を中心ですが、インターネットの音楽配信サービスを利用できるナクソス・ミュージック・ライブラリーサービス、こういうサービスを開始いたしました。また、地域図書館でも、文学講演会や俳句の会、地域団体による落語寄席など、地域の特色を生かした行事に取り組みました。  今後の方向性でございますが、ICTを活用したサービスを進め、地域の情報拠点として区民の学びを支えるとともに、施設整備に当たっては、複合化等により新たな機能を図書館に付加するなど、御指摘のような特色ある図書館づくりを進めてまいりたいと考えてございます。

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