令和7年 第1回定例会 2月18日 (全文公開)
- 小林ゆみ事務所

- 2025年2月18日
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更新日:3 日前

◆29番(小林ゆみ議員) far rightの小林ゆみです。本日は、二十歳のつどいでの区長挨拶から読み取る区長の政治姿勢について、杉並区と区長の瑞草区との関わりについて質問してまいります。 まず初めに、1月13日開催の令和6年度杉並区二十歳のつどいにおける区長挨拶についてです。 今回、私が一般質問として本件を取り上げる理由は、かつての呼び名で言うと成人祝賀のつどい、成人年齢が引き下げられた後の二十歳のつどいでの歴代区長の挨拶からは、区長が若年層に期待すること、実現してほしいこと、国家観や価値観、年長者として新成人に伝えたいことなど、区政につながる区長の様々な考え方を見て取ることができていたからです。 当区の過去を振り返ると、山田宏元区長は原稿を読み上げるということは一切なく、全て自分の言葉で新成人へ話をしていました。田中良前区長は一部原稿を見つつ、おおむね自分の言葉で新成人に話していました。いずれにせよ、岸本区長のように、手元のスマートフォンや紙に目を落として終始原稿を棒読みということは一度もありませんでした。そのため、私は、先日の区長挨拶が岸本区長ではない別のどなたかに書いてもらったのではないかという考えが頭に浮かびました。 そこで、二十歳のつどいにおける区長挨拶の原稿はどなたが書いたのか、問います。 次に、その内容についてですが、以下、一部引用します。私自身の経験を少しお話ししたいと思います。私は27歳のときに欧州に渡り、47歳のときに日本に帰ってきました。20年間の約半分をオランダで、残りの半分をベルギーで暮らしました。必死の連続でしたが、次第にしたい仕事に近づき、10年以上かけて自分がしたい仕事をつくれるようになりました。ヨーロッパで自分の生活もキャリアもようやく構築できましたが、日本に戻るという大きな決断をしました。これが私の自己決定です。今では全く新しい環境で区長として新しいキャリアに挑戦していますと、歴代杉並区長が二十歳のつどいで決して行ってこなかった自分語りを始めました。 この言葉は、二十歳のつどいに集まった方々に対し、あなた方は私のように自らのやりたいことを貫け、やりたい仕事がないときは自らつくれと言っているように聞こえますが、そういった理解でいいのか、その発言の意図は何か、問います。 岸本区長は昨年の二十歳のつどいで、区長と講演会などの活動を共に行っており、岸本区長の映画の宣伝もしていた能條桃子氏、岩本菜々氏を紹介していました。能條氏は30歳という年齢制限があることを知りながら、あえて神奈川県知事選挙の立候補届を出して審査を受け不受理となり、被選挙権年齢の引下げを目指して、国に対して集団訴訟を行った方であり、岩本氏は自分の借りたお金の返済キャンセルを目的とした奨学金帳消しプロジェクトを立ち上げた方です。 彼女たちを紹介したことも、あなた方も私の仲間のようになれという参加者へのメッセージだと私には読み取れますが、改めてどういう意図だったのか、お尋ねします。 また、岸本区長は挨拶の中でコンフォートゾーンについて言及しました。そこではまず、コンフォートゾーンとは、ストレスや心配が少なく、安心できる心理的な環境や領域のことですと説明し、二十歳を迎えた方々がこれから新しい環境に入っていくことについて、これは自分のコンフォートゾーンを広げていくということかもしれません。それが大人への階段を上ることだと思いますと述べるのみで、詳しく語ることはなく、真剣に話を聞いていた参加者の頭の中には疑問符が浮かんでいるように思いました。 私もその例外ではなく、区長の言う意味がその場で深く理解できなかったため、コンフォートゾーンについての理解を深めるために、イギリスの行動心理学者であるアラスデア・アントニー・ケネス・ホワイト氏の「From Comfort Zone to Performance Management Understanding development&performance」という本を読んでみました。その本の第1節の内容によると、コンフォートゾーンという言葉は、個々人によって定義や認識が違うとのことです。 こちらが本の内容です。その本の第1節から抜粋したコンフォートゾーンのモデルという図になります。真ん中の緑の丸がコンフォートゾーンと書かれています。その外側の青がオプティマルパフォーマンスゾーン、つまり適切なパフォーマンスを行えるゾーンということです。一番外側の赤い部分はデンジャーゾーン、つまり危険ゾーンということになっています。 これはパフォーマンス、つまり何かを遂行するときに、どういった心理状況に陥るのかということを説明した図なのですが、コンフォートゾーンという、ここにいるとストレスが少ないけれども、何も成し遂げることはできないぬるま湯、オプティマルパフォーマンススゾーン、多少の緊張がある場合に一番パフォーマンスが適切にできる。外のデンジャーゾーンというところにいくと、緊張が高まり過ぎて逆にストレスが心身にかかってパフォーマンスがうまくできないという図になります。この本の中では、コンフォートゾーンを抜け出し、適切なストレス環境下では仕事の業績が増えるという適切なパフォーマンスゾーン、オプティマルパフォーマンスゾーンについて説明しています。 別の呼び方もあります。アメリカ・ミシガン大学ビジネススクール教授のノエル・ティシー氏は成長に関する環境を3つに分類し、ラーニングゾーンという概念を提唱しました。先ほどの図で言えば、内側から、この教授はコンフォートゾーン、ラーニングゾーン、別名ストレッチゾーンと言われるゾーン、最後のデンジャーゾーンはパニックゾーンと言い換えています。こちらの図に沿って言うと、この負荷の大きさによって分類されているゾーンについて、負荷が一番少ない真ん中のところをコンフォートゾーン、これを日本語でぬるま湯と訳している人もいます。この考えを頭に入れた上で岸本区長の挨拶を聞くと、コンフォートゾーンを広げてほしいという言葉は、ぬるま湯にいてもよい、つまり若者に対して区長が成長する機会の放棄を肯定していると捉えられかねません。 そこで、岸本区長は挨拶の中でどのような意味でコンフォートゾーンという言葉を使ったのか、お尋ねします。 続いて挨拶の中で、自分や周りの人が何かを選択しようとしたときに阻まれたり、つらかったりする非合理や不正義があれば自分のせいにせず、考えることをやめず、社会に対して言葉を発してほしいという言葉もありました。この区長の発言は、自分が全て善であり、他者が悪であるという前提に立っていなければ出ない発言です。区長は、自身の意に反する人間は悪と認識しているという理解でよいのか、確認をします。 このように、岸本区長が推奨する生き方を仮に人々が実践し、自分の抱いた不満を社会や上司にぶつける大人ばかりになれば、日本が瞬く間に崩壊することは自明の理です。区長は、そうして我が国が荒廃し、衰退することを目的に同発言をしたという理解でよいのか、確認をします。 また、杉並区の職員も区長のお言葉どおり、区長に対して積極的に不平不満をぶつけるべきであるとお考えなのか、確認します。 区長は挨拶の終盤に、人生がこうあったらいいなと思う姿はこうなったらいいなという社会につながっています。そういう経験は自分を成長させるし、ほかの人を想像する力になります。例えば、今日のこの二十歳のつどいに様々な理由で来られない人、来たいと思えない人がいるであろうことも想像してみてくださいと述べました。私自身、様々な事情から、16年前の成人式には参加をしませんでした。それは置いておくとしても、せっかく晴れやかな場で参加できない様々なケースを想像させ、あえて晴れやかな表情の二十歳の皆様を挨拶の最後で暗い表情にさせて、区長は一体何がしたいのかと頭を抱えました。 20歳といえば、もう子供ではありません。他者の気持ちの想像など、幼い子供にさえも容易にできることです。二十歳のつどいに参加した立派な大人たちをあまりにもばかにし切った失礼な発言ではないでしょうか。 区長挨拶の後には、両手を広げて羽ばたいてくださーいと絶叫し、既に社会に出て必死に働いたり、大学や予備校、専門学校などで勉学に励んで懸命に羽ばたいているであろう二十歳の立派な大人たちを子供扱いしたパフォーマンスを行う立憲民主党所属の当区選出の某国会議員も登場し、会場内は冷笑に包まれ、空気が一気に氷点下にという珍事も起こりました。杉並区はここまでレベルが落ちたのかと絶句しました。 いずれにせよ、杉並区のトップである岸本区長による二十歳の大人たちを子供扱いした発言は、区が二十歳の大人たちを子供扱いしたというのと同義であり、非常に問題があると考えます。区長の発言の意図とともに、区長自身の見解を問います。 二十歳のつどいでは、二十歳の代表者の方々による挨拶もありました。3名の代表者の方々の挨拶では、時折ユーモアも交えながら地元の仲間への感謝、親や地域への感謝が述べられ、最後には、日本を背負っていくでっかい男になることを誓いますという力強い言葉で締めくくられました。さきの国会議員によるパフォーマンスによって冷え切った会場の空気が一変、万雷の拍手が起こり、明るい雰囲気が戻りました。他者をおもんぱかり、国や地域を思う若く頼もしい方がいるなんて、杉並区も日本も捨てたものではないなと、私の心も明るい希望で満たされたものです。 そこで、岸本区長は二十歳のつどいの代表者の言葉を聞き、どのような感想を持ったのか、確認します。 歴代の杉並区長は二十歳のつどいにおける挨拶で、社会の先輩として当然ながら、他者の立場からの視点、ほかの世代への感謝、畏敬の念、大人としての責務などについて述べていました。しかし、岸本区長の挨拶からは、それらが一切排除されています。区長がそれらの助言をあえて若者に伝えていない理由とともに、社会への責任や大人としての義務について、区長はどう考えているのか問い、次の項目に移ります。 杉並区と区長の交流自治体である韓国ソウル市瑞草区との関わりについて質問してまいります。 杉並区は平成3年12月9日から瑞草区と交流提携を結んでいますが、この交流事業について、これまでの杉並区長はいつ、どのような要件で瑞草区を訪れているのか、問います。 そして、過去に区長が瑞草区を訪れたことでどのような成果があったのか、お尋ねします。 先日の代表質問でも質疑がありましたが、岸本区長は昨年12月に瑞草区を訪れています。その経緯と合意の内容を私からも改めて確認しておきます。 区長のエックスへの投稿を見ると、昨年12月の瑞草区の出張では、ユース政策、デジタル政策、環境政策について視察したとのことですが、この3つの施策を選んだ理由は何か、問います。 杉並区は瑞草区と平成8年から相互派遣交流を行ってきましたが、これまでにどのような成果があったのか、お尋ねします。 今回、合意書を改定し、新たな相互派遣交流を行うとのことですが、職員が学んできたことを区政にどう生かしていこうと考えているのか、お尋ねします。 最後に、昨年の区議会でも私が一般質問しましたが、瑞草高校に設置されている慰安婦像について質問します。 先日、他の会派の代表質問において、慰安婦像についての質問に対し、瑞草区が関与しているものではない、杉並区が話題にするべきものではないと区長から答弁がありました。区長はそのような認識をお持ちなのかもしれませんが、私はそうは思いません。真の友好関係というのは、友好関係を阻むような要素があれば、腹を割ってとことんまで話し合ってこそ、雨降って地固まる。耳の痛い話をも瑞草区と率直にできることこそ、真に親しい間柄であると考えます。この問題に関して、私は岸本区長御自身のお言葉を借りるとすれば、非合理や不正義があれば自分のせいにせず、考えることをやめず、社会に対して言葉を発してほしいと思います。 我が区のみならず、過去には交流自治体での慰安婦像設置に対し、自治体が抗議の声を上げたり、住民から自治体に抗議が殺到するということがありました。東大阪市は平成25年、慰安婦像を設置したグレンデール市に抗議文を出しています。仙台市では平成29年、慰安婦像設置は、慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されると国際社会に表明された平成27年の日韓合意の精神に反するもので看過できない、光州市に抗議すべきだという声が議会で上がりました。秩父市は平成30年、姉妹都市である江陵市との職員相互派遣について、同市が慰安婦像を設置していることを知った秩父市民から抗議が50件以上殺到し、中止したという過去があります。同じく平成30年には、大阪市が姉妹都市のサンフランシスコ市の公園で慰安婦像と碑文に関し、市として設置の撤回を求めましたが結局設置されたことを受け、大阪市長は慰安婦像が両市の信頼関係を壊したと述べ、姉妹都市解消を通知する書簡を送りました。特に問題視されたのは、碑文に、慰安婦は日本軍によって性奴隷にされた、人数は何十万人にも上る、大多数はとらわれの身のまま命を落としたと記されていたことでした。 このサンフランシスコ市よりひどいのが瑞草高校の慰安婦像の碑文です。昨年の定例会でも私が一部翻訳して紹介しましたが、今回は日本語訳を全て読み上げます。こちらが、私が昨年撮影をしました瑞草高校の慰安婦像になります。こちらの左下に碑文が書いてあります。こちらの碑文はハングルですが、英語文もあるので、英語文を私が訳しましたので、そちらを読ませていただきます。 正しい歴史認識、愛国と人類愛。慰安婦とは、日本帝国軍のために働くという名目で集団で徴用されたものの、結果的には、1930年代初頭から日本が太平洋戦争に負けた1945年8月まで性奴隷となるよう、日本軍に強制されることとなった女性と少女を指す。日本政府は慰安所での残虐行為、蛮行について、これまで一切の認識も謝罪も行っていない。過去がなければ現在はなく、現在がなければ未来もない。歴史を正しく認識することは、このグローバル時代のリーダーにとって極めて重要である。歴史における我が国の苦しみは記憶されなければならない。歴史の研究は教室内に限定されるべきではなく、私たちの生活の中で感じ、経験し、実践されるべきだ。これが、私たちがここにこの像を建てる理由である。それは、個人や団体の政治的目的のために歴史がゆがめられるべきではないことの理由でもある。歴史は私たちの生活の根幹である。木というものは、その根が耐えられるだけ大きく成長するため、根を強くするには歴史を正しく理解する必要がある。2013年9月5日、瑞草高等学校校長とのことです。こちらの碑文が慰安婦像の足元にあります。瑞草駅から徒歩5分ぐらいですね。瑞草高校、誰でも入れるところにこれが置いてあります。 この碑文の内容ですが、史実の歪曲がなされています。日本で大学教授をしている韓国人女性の知人にこの碑文を見せたところ、慰安婦像にこのような説明文が書かれていると、敏感な若者たちの脳に間違った情報が刷り込まれてしまいますね。せっかく親日的な韓国の若者が増えているというのに、これでは両国が友好関係を築いてきた努力が台なしです。難しいと分かっていても、撤去するように言い続けることが大事だと思いますとおっしゃっておりました。 彼女が言うように、真の友好関係というのは、一方をおとしめるような間違った情報を伝えるのではなく、それがあるのならば取り除いて、これまで築き上げてきた関係を大切に守っていくことだと考えます。岸本区長は今回の瑞草への出張において、この慰安婦像と碑文を直接見るチャンスがあったわけですが、過去に私含め、区議会議員から再三再四質問されている瑞草高校の慰安婦像と碑文を実際に見てきたのでしょうか。 また、友好都市である瑞草区にある慰安婦像や碑文の社会的な意味合いやメッセージ性について区長はどのように考えているのか、区長の見解を問い、質問を終わります。
○副議長(おおつき城一議員) 理事者の答弁を求めます。 区長。 〔区長(岸本聡子)登壇〕
◎区長(岸本聡子) 私からは、小林ゆみ議員の御質問のうち、二十歳のつどいに関する一連の御質問にお答えします。 議員からは、るる独自の見解に基づく御質問をいただきました。私は、こうした場のメッセージをどう解釈するかは受け手の自由であると考えています。同様に、議員がどのように解釈されるかも御自由です。したがって、議員のお考えとして承りました。 その上でまとめてお答えさせていただきますが、今年度の挨拶で私自身の経験をお話ししたのは、自己決定の連続が今の自分につながっていることを伝えるためです。また、昨年度の挨拶でお二人の活動を御紹介したのは、非合理や不正義に直面したときに、単に個人の問題解決を超えて、それら多くの人が直面している社会的、構造的な課題として探求し、自分が声を出すことで政策や社会の価値観を変革していく利他的な行動を実践する人に私が敬意を持つからです。 なお、議員の御指摘は、お二人の御活動の一面しか見ていない偏ったものだと指摘させていただきます。 次に、コンフォートゾーンという言葉の意味についてお尋ねがありましたが、挨拶の中でも触れたとおり、ストレスや心配が少なく、安心できる心理的な環境や領域のことを指す言葉として使用してございます。 また、歴代の区長挨拶との比較や社会への責任等の考え方に関するお尋ねがございましたが、式辞の内容は式辞を述べる者が判断するべきものであると考えており、成人として生ずる個人の義務や地域社会の一員としての責任の大切さについては、今般の挨拶の中で私なりの方法でお伝えしたところです。 私からは以上です。残りの御質問につきましては、担当部長から答弁をいたします。
○副議長(おおつき城一議員) 文化・スポーツ担当部長。 〔文化・スポーツ担当部長(寺井茂樹)登壇〕
◎文化・スポーツ担当部長(寺井茂樹) 私からは、瑞草区との交流事業に関する一連の御質問にお答えいたします。 最初に、過去の交流事業において、区長がいつ、どのような用件で瑞草区を訪れているかとのお尋ねですが、平成3年に友好都市協定を締結して以降、平成4年の瑞草区開庁記念式典への出席、平成14年には両都市が目指す交流の方向性について定めたゆるぎない友好のための10年アクション・プログラムへの調印、平成25年には防災シンポジウム及び瑞草区の日式典への出席や周年行事への出席の際に瑞草区を訪れております。瑞草区を訪れた際には首長同士で意見交換を行い、中高校生の相互派遣、サッカーやバレーボールによるスポーツ交流、平和のためのポスター、絵画展の開催など、市民間の草の根の交流を実現してまいりました。こうした成果の積み重ねにより、現在のお互いに顔が見える関係性を構築できているものと認識しております。 次に、昨年12月に瑞草区を訪問した経緯と合意書の内容についてお答えします。 瑞草区とは、平成8年度から職員交流に関する合意書に基づき、1年置きに職員1名を相互に派遣し合っております。昨年12月の出張は、この合意書の改定を主たる目的としたものであり、職員派遣による経験をより区政に生かしていくため、杉並区から瑞草区に派遣する職員の人数を1名から複数名に、期間を半年から1週間程度にすることとしました。 次に、瑞草区へ出張した際に視察した施策の選定理由についての御質問にお答えします。 今回の出張は合意書への署名のほか、職員派遣を想定し、瑞草区政における先進事例の視察も目的としていたことから、瑞草区からの提案を受け、区政の課題につながるユース、デジタル、環境の3つの施策を選定いたしました。 次に、瑞草区との相互派遣交流における成果と、新たな相互派遣交流を区政にどう生かしていくかの御質問にお答えいたします。 これまでに杉並区からは6人の職員を派遣し、瑞草区からは7人の職員が派遣されています。杉並区においては、派遣職員による研修発表会を実施し、瑞草区で学んできた国際感覚や異文化体験等について、職員と共有を図ってきました。しかし、その経験の多くは個人のレベルにとどまることから、区の施策に反映させるといった点では、具体的な成果に結びつけにくい状況にありました。今回の改定では、より多くの職員が瑞草区の施策を学べるよう、派遣期間を短くして人数を増やすこととしました。また、テーマを設定し、派遣において学んでくる施策を絞ることで、派遣の経験を職場の業務改善や新たな取組の提案につなげていくよう努めてまいります。こうした新たな相互派遣交流が区の施策の充実や組織の活性化、両都市間の交流の発展につながることを期待しています。 私からの最後に、瑞草区にある慰安婦像に関する御質問にお答えします。 今回の視察先につきましては、職員派遣交流を想定し決定したため、慰安婦像等は見ておりません。瑞草区の慰安婦像や碑文には、両都市の交流の妨げになるような意義やメッセージはないと考えており、今後も自治体レベルでの草の根の交流に努めてまいります。 私からは以上です。
○副議長(おおつき城一議員) 29番小林ゆみ議員。 〔29番(小林ゆみ議員)登壇〕
◆29番(小林ゆみ議員) 御答弁ありがとうございました。 まず、二十歳のつどいの挨拶の件ですけれども、受け取り手の自由だということがありましたけれども、私には一面しか見てないんじゃないかという指摘があって、私なりに解釈したのに、それに文句つけるのはちょっと道理が通ってないんじゃないかなと思いました。 それで、過去の歴代の区長挨拶との比較に関して区長からも直接お話があったと思います。区長なりに感じたことを二十歳の方に今回お話しされたとは思うんですけれども、今までの歴代区長とかなり性質が違っていたものですから聞かずにはいられなかったんです。山田宏さんは、今、目に見えない人への感謝をしようということと、あと、今、私たちがここに安全にいられることへの感謝をしよう、両親へ感謝しようということでした。田中良さんは被選挙権の話をされていて、昔は若い人は選挙権がなかったんだ、おまえたち恵まれているぞ、感謝せえ、両親にも感謝せえという話をしていたと思います。 この両区長の二十歳での挨拶を聞いて、岸本区長は率直にどう思ったんでしょうか。感想を持った上で今回の挨拶だと思ったので、率直に感想を聞かせてほしいと思います。 あとコンフォートゾーンについて、一般的なコンフォートゾーンの説明が区長からされて、それはそうだろうなとは思ったんですけれども、コンフォートゾーンという言葉がいろんな意味合いがあって、パフォーマンス、つまり何か仕事とか目標を達成するために使われる場合に限って初めて使われた本も読んでみました。ジュディス・バードウィックさんの「DANGER in the COMFORT ZONE: From Boardroom to Mailroom - How to Break the Entitlement Habit That's Killing American Business」。「DANGER in the COMFORT ZONE」と言っているわけですから、コンフォートゾーンにいると危険があるよと。「How to Break the Entitlement Habit」だから、従来のぬるま湯というんでしょうか、習慣を壊すにはどうしたらいいかというような話でした。これでも一般的にはコンフォートゾーン、抜け出すことが成長につながるというお話だったんですが、それが主流だと思います。日本のビジネス界や思想・心理学の世界でもそういう考えなんですが、区長のお考えは違うのかということです。 もし今回の区長挨拶をするに当たって何か参考にされた文献等あれば、お聞かせ願いたいと思います。 あと韓国・瑞草なんですけれども、ユースと環境とデジタルの面で先進的な面があったということなんですけれども、韓国って、2012年の万国博覧会で、食堂で出された水道水から大腸菌が検出されて、地元と海外から大腸菌博覧会とやゆされていたことが本当にあるんです。そういう中で、区長はエックスで、韓国の瑞草に環境問題を学びに行ってきたと。先進的な取組として、マイボトルを洗う洗浄機があったよという話を動画でなされていたと思うんですが、それは大腸菌出てくるから水道水使えないんですよね。だから、当たり前に洗浄機あると思うんです。先進的というか、やっぱり国が違うわけですからセンスも違うと思うので、先進的なICTとか、そういう面はいいと思うんですけれども、環境に関しては多分日本のほうが優れていると思うんです。 それはいいとして、今回、環境先進都市ということで瑞草に環境政策を学びに行ったとおっしゃっていましたけれども、先ほどの洗浄機があったよというお話以外に、区長、環境について、どういったところで瑞草のほうが優れていて何を取り入れたいと思ったのか、教えてください。 あと、話戻ります。ごめんなさい。二十歳のつどいで、昨年、区長が御紹介された2名の方を利他的な活動をされている方と先ほどおっしゃっていましたけれども、法律違反と借金の踏み倒しというのは利己的な活動だと思いますので、それを利他的と言い切れるか。全体を見ると、彼女らの活動というのは全部利他的とは言えないと思います。それは指摘させておいてください。 まだ時間残っているので、ちょっとやります。慰安婦像についてなんですが、平成25年から、複数の会派の議員がここ杉並区議会で瑞草高校の慰安婦像について質問しています。昨年も私が質問しました。何で区長、慰安婦像を見てこなかったか分からないんです。やっぱり問題ない、杉並区として対処する必要がないというのであれば、しっかりと見てきて碑文も読んできて、その上で問題ないと思うならまだ分かるんですけれども、せっかくのチャンスだったのに何で見てこなかったのかというのをもう1回聞かせてください。 ちなみに言うと、ソウル大学という、すごくレベルの高い大学に進学する人の10人に1人が江南と瑞草区出身ということで、つまりエリートがすごく多くて韓国の中心なんですね。政治の関心もすごく高いまちです。今、政治的に韓国が混乱していて、もしイ・ジェミョン氏が大統領になったら、また江南とか瑞草が中心になって慰安婦問題にも火がつくと思いますので、ここはしっかり、何で見てこなかったのかというのと、区長の問題意識がどの程度かというのを知りたいので教えてください。 あと、慰安婦問題についてまだあるんですが、平成19年には強制連行を示す資料が見当たらないということが閣議決定されています。また、平成27年(2015年)には慰安婦問題の日韓合意で、慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されたと韓国側も合意しています。この平成19年の閣議決定と27年の日韓合意の内容を区長は御存じか、イエスかノーか、教えてください。 また、平成27年の慰安婦問題の日韓合意について区長が御存じなら、なぜ今の友好都市の現状を保持しているのか。知らないなら、この話を知った上で友好都市にどのような発信をするか、お答えください。 最後、1点聞きます。よく慰安婦像の話すると、ソウル市の管轄だから関係ないんだ、杉並区から何も言えないんだということを言いますけれども、過去に瑞草区が杉並区の教科書の内容に文句を言ってきたことがあるんですよ。杉並区の教科書だって、東京都を超えて文科省の管轄ですよね。なのに、内政干渉してきたんです。裏を返せば、瑞草区は率直にそういうことを言ってきた、遠慮せずに物を言ってきたということなのかなと思うんですよね。杉並区もそうしたほうがいいと思います。 でも、瑞草区に直接言う勇気がないとか、いろいろ御事情があるんでしたら、岸本区長、要望書を出したり、全国的に働きかけるのはすごく得意で、東京都もソウル市と友好都市ですから、ソウル特別市への申入れをするように、杉並区が東京都のほうに要望書を出したり、ぜひやってほしいと思いますが、見解を問うて再質問を終わります。
○副議長(おおつき城一議員) 理事者の答弁を求めます。 区長。 〔区長(岸本聡子)登壇〕
◎区長(岸本聡子) 小林ゆみ議員の再質問にお答えする前に、答弁漏れがございましたので、お答えいたします。 区長は二十歳のつどいにおける代表者たちの挨拶を聞き、どのような感想を持ったか確認するということでした。今回の二十歳のつどいでは、全3回を通じて7名の二十歳の方に抱負や思いを述べていただきましたが、いずれもすばらしい決意表明であったと受け止めています。答弁漏れ、申し訳ありませんでした。 続きまして、再質問にお答えします。 まず1つ目は、歴代区長のメッセージについての感想ですけれども、両前区長のメッセージとも、若者に向けてとてもよいメッセージだと思います。 2つ目のコンフォートゾーンについてです。この定義については申し上げましたけれども、この言葉をどのように捉えて興味を持って、それぞれ考えて調べていただくか、そういう方がいたらとてもうれしいことだと思います。 私がどのような本を読んでいるかということに関しては、プライバシーに関わることなので、この場で申し上げるのは控えさせていただきます。 そして3つ目に、大韓民国瑞草区の訪問についての環境に関するお尋ねだったというふうに思うんですけれども、瑞草区のほうが環境政策において優れているというような話は、私は全く言っておりません。どちらが優れているか、優れていないかということではなく、交流都市としてお互い学び合うということこそが大切だというふうに考えています。 洗浄機については、何のことか分からない方も多いと思いますけれども、申し上げますと、環境図書館というところでカフェがございます。そのカフェは使い捨てのごみを全く出さないというコンセプトで運営されておりまして、図書館を使う来場者の方が自分のマグカップとかタンブラーを持って来ていただいて、使った自分のものをその場で洗浄して帰れるよという、そういう提案でした。公共施設である図書館でこのような行動変容を促す、こういったことが可能なんだというふうに区民にお伝えする取組がすばらしいと思って紹介したものでございます。 私からは以上です。
○副議長(おおつき城一議員) 文化・スポーツ担当部長。 〔文化・スポーツ担当部長(寺井茂樹)登壇〕
◎文化・スポーツ担当部長(寺井茂樹) 瑞草区との交流について、再度の御質問にお答えをいたします。 昨年12月に訪れた際になぜ慰安婦像を見てこなかったのかということですけれども、これは繰り返しでございますが、今回は職員の派遣先の視察ということでしたので、見てきませんでした。国家間で、現在、この問題については解決に向けて努力が期待されているという問題ですので、一自治体が見てくる、口を挟むということではないかと考えております。 それから、その上で瑞草の区長さんとは、国家間の関係が不安定なときであっても、だからこそ、自治体間の草の根の交流が大切であると、今後とも交流を確認したということでございます。 それから、教科書の問題について、過去に瑞草区が杉並区に意見をしたということがあったではないかということですけれども、そのような過去があったとしても、市民レベルの交流において政治の問題を持ち出すべきではないと、このように考えてございます。 私からは以上です。
○副議長(おおつき城一議員) すみません、1つ抜けています。日韓合意の内容を知っていますかという御質問がございました。 区長。(発言する者あり)
○副議長(おおつき城一議員) 御静粛にお願いします。 〔区長(岸本聡子)登壇〕
◎区長(岸本聡子) 日韓合意についてお答えします。 それを知っているかという質問と思いますので、答えは知っていますなんですけれども、このことについて申し上げます。2015年の日韓合意において、韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について、関係団体との協議を行う等を通じて適切に解決されるよう努力すると述べています。 つまり日韓合意において、韓国政府は少女像の即時撤去を日本政府に約束したものではなく、当事者や関係者との協議に基づき解決していく道筋を示したと理解しています。こうした両国の努力が進められる中で、日本政府を超えて一自治体である杉並区から、少女像の設置、撤去の権限のない瑞草区に対して少女像の撤去を働きかけることはございませんし、また、そうすべきではないと考えています。(発言する者あり)
○副議長(おおつき城一議員) 御静粛にお願いします。(発言する者あり) 御静粛にお願いします。 以上で小林ゆみ議員の一般質問を終わります。



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